そもそも物はなぜ売れるのでしょうか?


それは企業によるマーケティング戦略が影にあります。

物が売れる仕組みは大きく分けて2つあります。

  1. ターゲティング、ポジショニング、市場細分化
  2. プロモーション戦略、流通戦略、価格戦略、製品戦略

上記の二つがそろって物が売れるようになります。

1.ターゲティング、ポジショニング、市場細分化
同人活動をする上で、いきなり本を1万冊刷ります!
という人は稀有でしょうから、”誰に対して売るか”を決めます。
誰に対して売るかなんてあいまいな表現になってしまいましたが、要は”ジャンル(商品)”です。
マクロスF初音ミク東方Projectなどどの方面のものを出すか決めます。

営利企業でしたら、この時に一緒にどのような商品ならヒットするかということまで思案します。しかし同人の場合ですと”旬なジャンル”*1のものを出すというのが大多数の流れなので、この際この問題は無視することができます。
さらに他の作品とのマッシュアップ*2でさらに購入者への魅了が増すことになります。

次に”いくらで販売するか”ということです。
イベント等ではお釣りを用意する関係で500円や1000円などキリのいい数字になることがありますが、お釣りの受け渡しなど煩雑な動作がなくなるということで図らずとも買う側にとっても最適な価格設定になっていることがほとんどです。

続いては”場所”です。
物を売るのも場所次第ということです。男性向けの同人誌を出すのに、女性向けの同人誌しか出さないイベントに出しても買う人はほとんどいません。
自分が出すジャンルと、イベントで出品されるジャンルは合致していないと売れません。

最後に”販売促進”です。
ここ数年、ニコニコ動画の認知度もかなり高まり、自分で描いた4コマ漫画や作品を気軽にインターネット上で公開することができるようになりました。
これにより、個人レベルでも簡単に自分の作品を知ってもらうことができるようになり、より購入者が買おうと決めてもらえる機会が増えました。*3

以上4つのワードを含めてマーケティングの4P*4と呼ばれます。
これをバランスよくそろえることをマーケティングミックスと呼びます。

*1:いわゆる流行りもの

*2:特定ジャンルにさらに属性をつけること。○○をジョジョ風に描いてみた等

*3:購入機会、とも言う

*4:商品(Product、価格(Price)、場所(Place)、販売促進(Promotion))